アマゾンのレビューを一気読み Revilist
正義で地球は救えない
おすすめ度 4.0
(10件のカスタマーレビュー)
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14人中12人が「参考になった」と投票
★★★★☆
複眼的思考のトレーニング, 2009-01-05, ID:A2A0ESAAORY5X2さん
環境問題は経済問題であり政治問題である、ということで、複眼的思考のトレーニングになる内容。
また、地球環境という複雑なシステムを現在の科学で解明しきれるわけではない。だからいろいろな仮説が並存しえるのであり、「オレが正しい、俺様が正義なのだ」みたいな子どもっぽい態度はみっともないし危険な行為にもなりうる。
昨年夏には地球温暖化が氷河期の到来を防いでいる、という仮説も発表されていた。
まあともかく、あとがきで「私は自分が「正しい」などと思っていない。」と言える養老さんの態度は大人だなあ、と思う。見習いたいものである。
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★★★★☆
単純な事実と複雑な事実, 2008-10-27, ID:A66QMQL4Z2HFEさん
池田先生と養老先生が前作『ほんとうの環境問題』に続き、地球温暖化問題について大いに
語りまくります。
前半が池田先生の論考で、地球温暖化脅威論こそが脅威であり、エネルギー問題と人口問題が
ほんとうの環境問題だということが述べられています。
後半では、例によって「あったりまえじゃないか」という感じで養老先生が登場。
二人の座談は大いに盛り上がり、ほとんど暴走状態です。
二人に共通の考えは「単純な事実と複雑な事実」の二つのように思えます。
(1)単純な事実
生命とは炭素循環系。(植物はCO2を取り込み光合成でエネルギーを作り、
動物はその炭素を酸化(呼吸)しCO2を排出することでエネルギーを
取り出している。)
「脱炭素社会」などといっている人に対しては、「あなたの体でいちばん多い
原子は何だか知っていますか?」と聞いたらいい。
養老先生(117頁)
(2)複雑な事実
CO2だけで地球温暖化を説明できるはずがない。気候変動という複雑なことを
説明するには複雑なモデルがいる。
池田先生(128頁)
生物学から見た環境問題とは何か。ヒラメキ・ぶっ飛び型の対談をお楽しみください。
(但し、養老先生が嫌いな人にはあまり・・・・・・ )
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★★★★☆
ぶったまげた極論もあるが良書, 2008-12-04, ID:A2TTKALP3A7RG7さん
前回の「本当の環境問題」からまた一歩進めた話が書かれているが、根本は同じで「もっと疑って考えろ」という事を言っていて、その資料やデータが列記されている。
結局地球温暖化や絶滅種の保存、人口問題のほとんどが、「それで儲かりたい人・組織・国」のプロパガンダーに踊らされているのではないか…というのが主旨。確かに例の京都議定書のCO2削減を必死に守ろうとしている日本は、自国で達成できないために、他国に2兆円とか3兆円を払って、達成するための枠を買おうとしている。しかし日本が達成した所で、全世界のCO2は削減など全くせずに、儲かるのはその日本が払った金で自国の権利を売った国…という構図が実際に行われようとしている。
一番CO2を巻き散らかしているアメリカや中国は全く守る気などないのに。
この本はもっと進んで、「では実際にCO2がこのまま増え続ければ、世界がとんでもないことになるという説は正しいのか?」というところまで突き詰めている。実際のところ誰も本当の事はわからない。わかっているのは、それで儲かろうとしている人・組織・国があるという事だけ。
この本読むと、本当に自分自身が勉強して調べて、それで納得した道を進むしかないと思うし、しかもそれも極端にその説だけが正しいという偏狭な考えで進むのではなく中庸とでもいうか、とりあえず適当に自分が出来るエコを…あたりが一番いいのではと思える。
中には、大麻を解禁してもいいとか、飲酒運転で事故った場合の刑罰は重くしてもいいが、飲酒運転の検問やそれに対する刑罰は厳しすぎるなどの極論も書かれているが(笑)、おおむね納得できる内容であった。
ブラックバスが日本の魚を絶滅させるというウソの情報を信じてしまっている自分も情けない。
環境問題については、椎名さんあたりが自説を展開してほしいと思うなぁ…。
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★★★★☆
わかりやすい!!, 2008-12-07, ID:A8W46S1D4YLTUさん
一つ前の作品も読んだんですけど、両方ともかなりわかりやすくて参考になりました!著者の二人は難しい話をわかりやすく話してくれるのでかなり気軽に読めると思います! この本を読むと自分が今まで正しいと思っていたことが間違いであることに気づいて、とても恥ずかしくなりました。
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★★★★☆
とっても大切な本だと思う, 2009-01-25, ID:A1SHKJWDVD93B5さん
この本は、本人達が意図しているかはともかく、環境ファシズムに正面から挑戦し、それに抑止的に働いている点で大切な本だと思う。確かに地球環境問題の科学的真実性は結論が出ていない。にもかかわらず世論のアリーナでは、社会的真実性は所与とされている。なぜ世間は科学的決着無しに真実だと受けとめているのか。
私たちは18世紀のイギリス産業革命以降、ローカルな文脈で多くの公害問題の経験をもっている。戦後日本が経験した四大公害では、各学会を代表する著名な学者が証言台に立った。個人的に随分と資料を読み漁ったが、証言を行った科学者にも瑕疵があったように思う。だが同時に、政治性の強い原告弁護団のイデオロギー性には留意するべきだ。世論が地球環境問題の存在を信じる背景には、これまでのローカルな環境破壊あるいは公害問題の経験があるのかもしれない。
ある高名な物理学者は、「科学の本質は疑うことにある」と書き残している。常識や真実と言われるものを常に相対化していくことは、科学の発展に重要であると同時に、自由な社会を維持するためにも大切である。私たちは自由度の高い条件下で、自己の行為を選択し、はじめて地球環境問題を含むそれら行為の結果に責任を感じることが出来る。
この本は、常識を疑い、地球環境問題の本質を再考する契機になりうる。その結果、著者らの意図に反して、環境問題の危急性を再認識するきっかけとなることを個人的には願っているところが、私のヘタレ心情左翼なところです。
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