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伊良子清玄の過去, 2009-07-20
骨子術を学ぶ以前の伊良子は何をしていたのか、何故その後掛川で剣の道に入ったのか、却って伊良子清玄をめぐる謎が深まってしまった一巻であった。
「人の身の"盛衰"と"善悪"とは必ずしも一致しない筈であるが/世間は衰えし者を"悪"と貶み/盛えし者を"善"と崇める」(31頁)。
「人の奥底には"無明"と呼ばれる闇が潜んでいて/その闇を覗いてしまった者は鬼の姿と化する」(122頁)。
なお、第六十三景に登場する星川生之助(月岡雪之介)は原作本の「峰打ち不殺」の章に出てくる戸田流の剣士だが、何かこう唐突感あり。
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勝者と敗者, 2009-07-07
12巻は仇討ち失敗した後の三重と源之助の様子、虎眼流道場に来る前の伊良子の過去、子ども時代の源之助といくについて描かれています。
12巻を読んで感じたのは、いくの不憫さでした。そもそも許婚を斬られたところからいくの不幸は始まっているのでしょうが、やはり伊良子とは出会うべきじゃなかったと思いました。
いくって見た目はいかにも「愛人」といった感じの色気ある美人ですけど、性格は愛人らしい(私の勝手な偏見ですが)男を惑わせたり利用したりする悪女ではないんですよね。むしろ家庭的で優しげな面があり、静かに暮らしていたいと思っているのではないかと…。
伊良子はひどい男です。
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栄光と没落, 2009-04-06
シグルイ12巻では武士の社会での栄光とその影である没落の様子が描かれている。
没落したものは悪であり、栄えるものだけが善であると。
トラは復活し始めており、同時に心の闇はどこまでも深い。
そんな描写が印象的な12巻でした。
基本的には次の展開へのツナギのような印象を受けました
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その男・・・峻安!, 2009-04-20
おもしろいのはいつもながらなんですが新たなキャラで峻安というすごそうな男が登場。耳はグシャリとつぶれ拳も空手道拳道会の選手並みに膨れ上がってる大男!
見ただけですごそうでどんだけ強いねん!と幻想が膨れ上がります!
・・が、結局たいした活躍はしませんでした・・・。
でもいいキャラしてるのでまた出てきてほしいです。
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藤木がさらに屈折しています, 2009-04-22
この物語の登場人物たちは、一様に皆、狭量である。
隻腕になった藤木源之助が、折角、恥を忍んでもう一度の伊良子との再戦を望んだというのに、その前に腕試しをさせるとは。
藤木を甘く見すぎている。
藤木は、そんな出来た男ではない。というか、かなり屈折している。
藤木は、三重殿に止められなければ、仲介役に危うく斬りつけるところだったぞ。
伊良子を斬る前に、戦いの場をセッティングしてくれる人を斬ってどうするんだ。藤木。
相手を間違っている。
そんな理不尽・偏狭等々が縦横無尽に繰り広げられるシグルイ。
まともな奴が誰一人いない世界ですね。
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